将来わが子が豊かで幸せな人生を送ることを 願っているはずです。
子どもはあっという間に成長して、 幼稚園、小学校、中学、高校、大学・・・ つぎつぎに子育ての課題が押し寄せてきます。
お子さんは学校の授業についていけない、 希望する学校に進学できない、 能力不足を理由に進みたい道をあきらめてしまう、 となる場合も少なくありません。
赤ちゃんはみな天才に生まれついていますから、 親が意識して教えなくても自然に言葉を覚え、 日本語が話せるようになります。
わが子が生まれたときから、あるいは生まれる以前から 教育を始めています。
あなたは子育てに楽しみが増えてきます。
いま、世の中には早期教育、幼児教育に関する情報や 教材、教具があふれていて、親は迷ってしまいます。
いったい何を頼りに判断すればよいのでしょうか?
それには、あなたがお子さんをしっかりと見つめて、 わが子から学ぶことです。
この姿勢を持ち続けてさえいれば、 あなたは、どんな情報であろうと、 わが子のために正しく取捨選択できて、 上手に活かすことができるようになります。
冒頭にご紹介した小学1年生で高校3年の国語を終えた子どもは私の娘です。
娘は1歳10か月で初めて、一人で絵本を読みました。 「ぐりとぐらのおきゃくさま」という人気のある絵本です。
ひらがなを覚えたのは1歳7か月です。 娘がひらがなをひろい読みして絵本を読み始めたのは、 それから3か月後ということになります。
娘はそれまでも、この絵本がお気に入りで、 何十回となく読み聞かせをしてもらっていました。 ですから、娘は内容をすっかり覚えています。
もちろんすぐに一人でなんでも読めるということはありません。 その後も読み聞かせ中心の読書が2~3年続きました。
そして、娘の場合は年中のときに、自分で読む本の量がぐんと増えて 読書の自立が始まりました。
図書館で親のカードもすべて娘のために使いますが、 ぜんぜん追いつかないほど、娘の読書量は増えて 月に150冊を超えていました。
もっとまめに図書館に通っていれば、 ひと月に300冊をはるかに超える本を読んでいたにちがいありません。
このように読書力を高めていたので、 2歳になって始めたくもんの国語は幼稚園の年長のときに、 中学3年に相当する国語の最終教材を終えてしまいました。
その後新たに作られた高校3年までの国語教材も 1年後の小学1年生の春にはすべて終えてしまい、 全国の小学1年生会員5万人のトップになっていました。
数学も国語と同じように、 たしざんの暗算力がついてからは急激に伸び始め、 年長で中学2、3年の教材まで進みました。
娘の実績だけを話に聞くと、 周りの人は娘がもともと優秀だからでしょうとか、 何か特別なことをやっているのでは、と言います。
娘はごく普通の子どもで、 普通に遊び、普通の生活をしています。
普通のお子さんより少し早くから言葉や文字の学習を始めて、 読み・書き・計算の基礎トレーニングを毎日欠かさずやっただけです。
毎日の少しずつの努力と学習の積み重ねが、 5、6年経って大きな能力の飛躍を生んだと言えます。
スポーツでも芸術でも勉強でも同じですが、 基礎トレーニングを積み重ねて磨き上げることが、 一流になるひとつの秘訣です。
努力とも思わずに楽しむ能力があるのかもしれません。
普通の人がおもしろくないこと、 つまらないと思うことを、夢中になってやります。
エジソンに関する有名なエピソードですが、 「もう一万回は失敗しているので電球の発明から 手をひいてはどうか」というアドバイスに対して、 「私は失敗を一度もしていない。 一万回も「このやり方ではうまくいかない」 という発見を得たのだから」と答えたと言われています。
普通の人がやっていることを、 少し多めに、少し気長に、少し工夫してやる、
そうした実践の少しの積み重ねが、 積もり積もって大きな差を生むのではないでしょうか。
その小さな違いが積み重なると、 あるところから急加速してとてつもない差となり、 天才と呼ばれるようなとんでもないアイデアや、 とんでもない発見、信じられない技術、深い感動を呼ぶ芸術 を生み出すことになるのでしょう。
天才は、とんでもない才能をもっていると思われがちですが、 一番すごい才能とは、じつは努力を努力とも思わないで たえず行動と実践をやり続けられることではないでしょうか。
そう考えると、天才は私たちから遠い存在ではなく、 普通の人にも天才になる可能性があると言えます。
ましてや、生まれたばかりの赤ちゃんならば、 100%に限りなく近い可能性があります。
私の娘の例はだれでも天才になれるという 最初のてがかりのようなものでした。
それ以後、2500人を超える子どもたちを指導・研究し、 再現性の高い方法を模索してきました。
他の優秀児たちも娘と同じように、 年齢をはるかに越える高い知能を持つお子さんですが、 みな3歳以前から働きかけを始めて、 読書力を高めることで、 優秀児に育っています。
ですから、けっして最初から、特別な能力があるからではありません。
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